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2005年 04月 22日
マチエール
b0056632_21573781.jpgF4号 和紙に油彩 部分 (oil on JAPANESE paper)

できるだけ薄い和紙の上に油絵で絵を描いたらどうなるだろう? そう思って実験的に描いた作品。
「洋画」というと油絵で描かれた西洋絵画、「日本画」というと和紙や絹に水彩で描かれた日本人の作品と相場が決まっている。日本に生まれて絵を志す者は、そのどちらを選ぶかで必ず迷うはずだ。
しかし、既に「タブロー」の時代は終わり、世は現代美術の時代である。写真、インスタレーション、パフォーマンス・アート、コンセプチュアル・アート、ビデオ・アートと、既に「絵画」の時代は20世紀半ばで終わった感がある。
しかし、視覚芸術において、静止した平面作品を描くことは、決して時代に左右されるものではないはずだ。
そこで画材の問題になる。
発色が良くて色数もあり、伝統的に使われてきた絵の具といえば、油絵の具、水彩絵の具があることは誰でも承知している。その他にパステル、クレパス、サインペンなど画材は尽きないが、何故か、美術品の値段は何がどう描かれているかではなく、「画材」で決まっているようだ。
勿論、木炭で描いた線描よりも、油絵のほうが格段に値段が高い。以前、銀座の画廊のオーナーから聞かされた話だが、同じピカソの線描画でも、たくさん線が描かれているほうが高いという。僕は、できるだけ少ない線で単純かつ簡潔に表現するほうが、線を多用して描くよりもよほど難しく、作品の価値は高いと思うのだが・・・
ところで、誰も和紙に油彩で絵を描こうとはしない。・・・当然・・・? 確かに、何年後かには変色し、紙も破れてしまうだろう。しかし、弱くて薄い和紙の上に油彩で絵を描いてみようと思った。どおせ、僕の絵など、「永遠の価値」など初めから存在しないのだ。それなら・・・それに・・・できるだけ薄い紙の表面に分厚く油絵の具を盛ったら、なにかそれは、“非存在の存在”のような気がするではないか! なにか物体ではなく、薄っぺらい平面の表面そのもの、マチエールそのもののようではないか! そんなマチエールそのもの、絵肌そのものが素敵だ!
と言うわけで、できた作品が左の作品。そのままスキャナーに乗せてスキャンした。F4とはいえ台に入りきれなかったので、部分になっている。
2005年4月28日(木)~5月10日(火)まで、阿佐ヶ谷駅南口パールセンター通りにあるブティック「スミレ」の奥に人知れず存在する小さな喫茶店「COBU」で展示予定。水曜定休。
ゴールデン・ウィーク、どこにも行くところの無い孤独な方は、是非立ち寄ってみてね。
僕もつまらなそうな顔をして、イライラしながら椅子に座って、コーヒーを飲んでいるでしょう。
これを見て来てくれたなら、声掛けてね。ブログ見たって。そしたら何かプレゼントするかも・・・。
http://d.hatena.ne.jp/hoshius/20050422
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by hoshius | 2005-04-22 22:38